日本のEC市場は、すでに大きな規模に成長しています。
経済産業省によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円に達しました。
オンラインで買うことが当たり前になる中で、次に差がつくのは「どれだけ自分に合う商品を、納得して選べるか」という体験の質です。
その中で、ECサイトの検索窓も、商品を探すための「AI検索」から、商品選びを支援する「AI接客」へ変わり始めています。
「検索」から「相談」へ

これまでECサイトの検索窓は、商品名やカテゴリ、特徴を入力し、条件に合う商品を探すための機能でした。
例えばジャケットを探す場合、
「ジャケット メンズ ネイビー」
といったキーワードを入力します。
一方、生成AIには、
出張でも使えて、そのまま取引先との会食にも着ていけるジャケットが欲しい。シワになりにくく、予算は3万円以内。
と、そのまま相談できます。
ここには、
- 出張で使う
- 会食にも着たい
- シワになりにくい
- 予算は3万円以内
といった複数の条件が含まれています。
AIがこうした意図を理解できれば、ユーザー自身が検索条件を細かく設定しなくても、目的に合った商品を探せるようになります。
AI検索は「AI接客」へ変わっていく

また、AIが出した候補を見たユーザーには、
「この中で自分に合うのはどれか」
「AとBは何が違うのか」
「自分の使い方なら、どちらを選ぶべきか」
といった新しい迷いが生まれます。
実店舗であれば、店員が希望を聞きながら、
「その用途ならこちらが向いています」
「軽さを重視するならこちらですが、耐久性を重視するなら別の商品がおすすめです」
と説明しながら商品選びを支援します。
ECでも、
- ユーザーの意図を理解する
- 条件に合う商品を提案する
- 選ぶ理由を説明する
- 商品同士を比較する
- 会話を重ねながら候補を絞る
ところまで支援できれば、検索窓は単なる検索機能ではなくなります。
商品を探す「AI検索」から、商品選びを支援する「AI接客」へ。
検索窓の役割そのものが変わっていきます。
AI接客では「なぜ合うのか」まで伝えることが重要
AI接客で重要なのは、ユーザーの条件と商品を結びつけ、選ぶ理由を説明することです。
例えば、
夏の旅行で着られる、涼しくて透けにくい白のワンピースが欲しい
という相談に対して、
この商品は裏地があり透けにくく、軽い素材を使用しているため、夏の旅行にも使いやすいワンピースです。
と説明できれば、ユーザーは自分の条件と照らして判断できます。
検索結果を返すことから、納得して選ぶための判断を支援することへ。
ここが、AI検索とAI接客の大きな違いです。
genserは、検索窓をAI接客の入口へ変える
株式会社プレティアジャパンが提供する「genser」は、顧客意図を理解するAIを活用したエージェンティックコマースSaaSです。
ユーザーが自然な言葉で相談すると、用途や条件、重視しているポイントを読み取り、自社ECの商品から候補を提案します。
さらに、商品を並べるだけではなく、「なぜこの商品が合うのか」を説明しながら、比較・検討まで支援します。
これまでの検索が、
キーワードを入力する → 商品一覧を見る
という体験だったとすれば、これからは、
相談する → 意図を理解する → 提案を受ける → 理由を確認する → 比較して選ぶ
という体験へ変わっていきます。
まとめ
ECサイトの検索窓は、商品を探すためだけの機能から、商品選びを支援する接客の入口へ変わり始めています。
ユーザーの意図を理解し、商品を提案し、その理由を説明しながら比較・検討を支援する。
「AI検索」から「AI接客」へ。
検索窓を、商品名を入力する場所から、買い物について相談できる場所へ変えていくことが、これからのECに求められる新しい接客体験です。
参考
経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」