生成AIはすでに、商品を検索するための機能を超えて、買い物そのものを支援する役割へ広がっています。

ユーザーの目的を理解し、商品を探す。

候補を比較し、違いを整理する。

選ぶ理由を説明し、購入までの意思決定を支援する。

こうした購買プロセスにAIが継続的に関わる考え方が、エージェンティックコマースです。

大手ECでは、AIがすでに買い物に伴走している

楽天市場では、エージェント型AI「Rakuten AI」を展開しています。
ユーザーは予算や購入目的、利用シーンなどを伝え、AIと対話しながら商品を探せます。

Walmartでは、AIショッピングアシスタント「Sparky」が、商品探索、レビューの要約、商品比較、パーソナライズされた提案、買い物リストの作成などを支援しています。

Amazonの「Alexa for Shopping」も、商品探索や比較に加えて、価格の確認、カート作成、条件に応じた購入支援などへ役割を広げています。

3社に共通しているのは、AIの役割が商品を見つけることだけにとどまっていないことです。

相談する → 探す → 比較する → 判断する → 購入する

という買い物の一連の流れに、AIが伴走しているのです。

エージェンティックコマースで、ECサイトの役割が変わる

エージェンティックコマースはECの役割を大きく変えています。

例えばユーザーが、

来月3泊で北海道に出張するので、寒さに対応できて会食にも着ていける服を揃えたい。予算は全部で5万円。

と相談するとします。

ECサイトの検索窓は、その相談の目的を理解し、必要な商品を整理し、候補を提案し、それぞれの違いを説明しながら選択を支援することが求められています。

つまりECサイトの役割は、商品を探す場所から、ユーザーと一緒に意思決定を進める場所へと変わっているのです。

自社ECでは「AI接客」が現実的な第一歩になる

楽天、Walmart、Amazonは、大規模な商品データやシステム、在庫、決済、物流などを組み合わせながらエージェンティックコマースを実装しています。

自社ECで取り組む場合は、まず購買プロセスの中でもユーザーの判断に直結する部分からAI化する方法があります。

例えば、

  • 自然な言葉で相談できる
  • 用途や条件を理解する
  • 自社商品から候補を提案する
  • なぜ合うのかを説明する
  • 商品同士を比較する
  • 会話しながら候補を絞る

といったAI接客です。

ここを実現するだけでも、検索窓はキーワードを入力する機能から、ユーザーの意思決定を支援する接点へ変えられるのです。

genserで、AI接客から始める

株式会社プレティアジャパンが提供する「genser」は、ユーザーが自然な言葉で相談すると、用途や条件、好みなどの意図を理解し、自社ECの商品から候補を提案します。

さらに、「なぜこの商品が合うのか」を説明しながら、商品同士の比較や検討まで支援します。

つまり、

相談する → 意図を理解する → 提案する → 理由を説明する → 比較して選ぶ

という購買体験を、自社ECの中につくることができます。

そして、AI接客を早い段階から始めれば、ユーザーがどんな目的で商品を探し、何を重視し、どこで迷っているのかという対話データや改善知見も蓄積できます。

今からAI接客を始め、その知見を積み上げることが、これからのECサイトの体験差につながるのです。

参考

  • 楽天グループ株式会社「楽天、エージェント型AIツール『Rakuten AI』を『楽天市場』のスマートフォンアプリに搭載」
  • Walmart「The Future of Shopping Is Agentic. Meet Sparky.」
  • Amazon「Alexa for Shopping」