日本のECサイトには、素材、サイズ、機能、使い方、注意点、FAQ、レビューなど、商品についての細かな情報が数多く掲載されています。

これまでユーザーに商品を理解してもらうために整備してきた情報は、AI時代にはもう一つの役割を持ちます。

AIが商品を理解し、顧客に合った提案をするための「教材」です。

AIの賢さは「どのような情報を知っているか」で変わる

AI接客の質は、モデルの性能だけでなく、AIがどのような情報を参照できるかによっても変わります。

たとえば、IQが200の人と、ある分野について3,000冊の本を読み込んだ人をイメージしてみてください。

特定のテーマについて答える場面では、豊富な知識を持っている人のほうが、より具体的な答えを返せることがあります。

AIも似ています。

商品の名前と価格しか分からないAIよりも、特徴、利用シーン、比較情報、FAQ、レビューまで理解できるAIのほうが、

「この人にはどの商品が合うか」
「なぜこの商品を勧めるのか」

まで具体的に説明しやすくなります。

つまり、AI接客を考えるうえでは、AIそのものの性能と同じくらい、AIにどんな商品情報を渡せるかが重要になります。

日本のECに積み上がった情報が、AI接客の材料になる

日本のECでは、商品スペックだけでなく、購入判断を助けるための細かな情報まで整備されているケースがあります。

素材やサイズ、使用方法、利用シーン、注意点など、これまで商品ページを充実させるために作ってきた情報です。

こうした情報をAIが理解できれば、ユーザーが伝えた予算、用途、好み、悩みと商品を結びつけやすくなります。

たとえばユーザーが、

出張にも会食にも使えて、シワになりにくいジャケットが欲しい

と相談したとき、AIは商品情報の中から条件に合う特徴を読み取り、理由を添えて提案できます。

ECに蓄積されてきた商品情報と、ユーザーがAIに伝える意図がつながることで、AI接客が成立します。

日本のECにすでに存在する情報は、そのための「教材」として活用できます。

いま、AI接客に取り組む意味がある

プレティアジャパンの本社は韓国にあり、現在は韓国と日本の両市場でEC企業を支援しています。

その中で日本市場を見ると、これまで各社が積み上げてきた商品情報を、AI接客に活用できる余地が大きいと感じています。

既存の商品情報を活用し、そこに新しい顧客意図のデータを重ねていく。

この蓄積を早く始めることに、今AI接客へ取り組む意味があります。