毎日の食事に求めるものは、人によってさまざまです。
帰宅が遅く、夕食を手軽に用意したい日。筋トレ後にたんぱく質を意識したい日。塩分や糖質を考えて食事を選びたいとき。ひと口に「冷凍・冷蔵宅配弁当選び」といっても、重視する条件や悩みは変わります。

こうした希望や、まだ言葉にしきれていない悩みを相談するために、ChatGPTなどの生成AIが使われています。
生活スタイルや食事に求める条件を自然な言葉で伝え、サービスの選択肢や比較ポイントを尋ねる。AIへの相談は、商品・サービス選びの一つの方法になっています。

生成AIの回答に自社ブランドの名前が挙がることは、消費者がそのブランドを知るきっかけになります。
また、公式サイトが引用元として示されれば、消費者が料金やメニューを詳しく確認するための接点にもなり得ます。

どのような質問で自社ブランドが言及され、どの公式ページが引用されているのか?
これらを把握することは、AIを通じた商品選びの実態を知り、今後の集客施策を考えるうえで重要です。

株式会社プレティアジャパンは、冷凍・冷蔵宅配弁当をテーマに、10サービスを対象として5種類の生成AIへ80問を繰り返し質問し、有効4,742回答を分析しました。

結果、筋トレ・フィットネスに関する12問ではマッスルデリが言及率72.4%・公式サイト引用率14.2%、塩分・糖質に関する8問ではウェルネスダイニングが言及率48.9%・公式サイト引用率25.5%で、それぞれ両指標の首位となりました。

同じ冷凍・冷蔵宅配弁当の相談でも、重視する条件によって名前が挙がるブランドや公式サイトの引用状況は変わります。
全80問では、noshが言及率57.4%、公式サイト引用率8.7%でともに首位でした。

今回は、相談内容による違いを中心に、10サービスの言及率と公式サイトの引用状況を見ていきます。

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4,742件のAI回答全文や引用元URLなど、詳細な調査結果を無料でご覧いただけます。

結果①全体の言及率・公式サイト引用率はnoshが首位

有効4,742回答で最も多く名前が挙がったのは、noshの57.4%(2,721件)でした。続いて三ツ星ファームが43.9%(2,083件)、ワタミの宅食が33.6%(1,594件)でした。

公式サイト引用率でもnoshが8.7%(413件)で首位となりました。2位はワタミの宅食8.6%(409件)、3位はニチレイフーズダイレクト6.9%(328件)です。

10サービスの言及率と公式サイト引用率を図1にまとめました。

図1|10サービスの言及率と公式サイト引用率

全体の順位を見ることは、大きな傾向を把握するうえで重要です。

一方、消費者がどのようなニーズや意図を持ってAIに質問しているのかを捉えるには、相談内容をより細かく分けて確認する必要があります。

次に、利用場面や食事に求める条件ごとに、言及率と公式サイト引用率の違いを見ていきます。

結果②相談条件によって、言及率・公式サイト引用率の首位が変わる

冷凍・冷蔵宅配弁当について尋ねた質問を、日常利用、筋トレ・フィットネス、塩分・糖質、栄養バランス・健康管理、定期便・都度購入の5つの質問群に分けました。

図2|相談内容別の言及率(10サービス×5質問群)
図3|相談内容別の公式サイト引用率(10サービス×5質問群)

図2は言及率、図3は公式サイト引用率です。各マスの値は質問群ごとの有効回答を分母とした割合を示しています。

筋トレ・フィットネスではマッスルデリが両指標で首位

筋トレ後の夕食やたんぱく質、内容量などを扱う12問・692回答では、マッスルデリが言及率72.4%(501件)、公式サイト引用率14.2%(98件)でともに首位でした。

筋トレ・フィットネスという具体的な目的に関する相談で、サービス名と公式サイトの両方がAI回答に示されています。

塩分・糖質の相談ではウェルネスダイニングが両指標で首位

塩分への配慮や栄養成分の比較などを扱う8問・479回答では、ウェルネスダイニングが言及率48.9%(234件)、公式サイト引用率25.5%(122件)でともに首位でした。

塩分・糖質という具体的な食事の悩みに対して、サービス名だけでなく公式ページも回答の情報源として示されています。

一方、栄養バランスや健康管理を幅広く扱う4問・240回答では、noshが言及率85.8%(206件)、公式サイト引用率25.0%(60件)でともに首位でした。

健康管理という大きなテーマの中でも、塩分・糖質、たんぱく質など、具体的な関心ごとに質問を分けて計測することが重要です。
どの悩みで、どのブランド名や公式ページが選ばれるのかが見えてきます。

言及率と公式サイト引用率で、首位が異なる質問群も

一人暮らしや共働きなどの日常利用に関する8問・479回答では、言及率はnoshが79.5%(381件)で首位でした。
一方、公式サイト引用率はワタミの宅食が18.0%(86件)で首位となり、noshは17.5%(84件)でした。

定期便・都度購入に関する6問・358回答でも、言及率の首位はnoshの51.4%(184件)でしたが、公式サイト引用率はワタミの宅食が17.0%(61件)で首位、ニチレイフーズダイレクトが16.5%(59件)で続きます。

このように、候補として名前が最も多く挙がるサービスと、公式情報が最も多く引用されるサービスが異なる質問群もあります。AI回答での存在感を捉えるには、言及と公式サイト引用の両方を確認する必要があります。

質問別のAI回答文・引用元を詳しく調べたい方へ

異なる質問に対するAI回答全文と引用元URLを収録した無料レポートをご覧いただけます。

結果③AIが引用した公式ページは、トップページだけではない

実際に引用されたURLを見ると、各社の公式トップページに加え、よくある質問(FAQ)、注文方法の案内、食生活の解説記事、目的別の特集ページなども引用されていました。

サービス 公式サイト引用回答数 引用された公式ページの例
nosh 413件 公式トップページ 321件/ 栄養情報ページ 12件
三ツ星ファーム 221件 公式トップページ 191件/ 追加配送の案内 8件
ワタミの宅食 409件 宅食ダイレクト公式トップページ 264件/ FAQ 41件/ 宅食公式サイトの解説記事 28件
マッスルデリ 141件 公式トップページ 135件/ FAQ 10件
ウェルネスダイニング 200件 公式サイト内の特集ページ 93件/ 公式トップページ 70件
ライフミール 28件 公式トップページ 26件/ 定期注文の停止案内 1件
ニチレイフーズダイレクト 328件 公式トップページ 101件/ 食生活に関する解説記事 82件
DELIPICKS 20件 公式トップページ 19件
Dr.つるかめキッチン 41件 公式サイト内のメニュー関連ページ 22件/ 公式トップページ 17件
Oisix 0件 該当なし

※各ページの件数は、そのURLが引用された回答数です。同じ回答に複数の公式ページが引用される場合があります。

例えば、ワタミの宅食のFAQは41回答、ニチレイフーズダイレクトの解説記事は82回答、ウェルネスダイニングの特集ページは93回答で引用されました。
公式サイトのトップページ以外にも、消費者の具体的な質問に答えるページが情報源として選ばれています。

また、ニチレイフーズダイレクトは、ブランド名が回答本文に挙がっていない173回答でも、公式サイトが引用されていました。

購入候補として名前が示される場面に限らず、公式ページが情報源として選ばれていることが分かります。
noshでは、公式サイトが引用された413回答のうち409回答でブランド名も挙がっていました。
公式サイトは、サービス名が回答本文に示される場面だけでなく、食事に関する情報の引用元としてもAIの回答に登場していることが分かります。

消費者が知りたい情報は、メニューや料金、注文方法、食事管理など多岐にわたります。
FAQや解説記事、特集ページなど、AIの回答で引用される公式ページの入り口を増やしていくことが、消費者との接点を広げるうえで重要です。

補足|公式サイト以外には、どのようなサイトが引用されたのか

生成AIの回答では、対象10サービスの公式サイトに加え、比較サイト、動画、記事投稿サービス、ECモールなども引用元に選ばれていました。

比較記事や動画、通販サイトの商品ページなど、公式サイト以外の情報もAI回答の引用元になっています。

自社公式サイトの引用状況だけでなく、どの外部サイトが、どの程度引用されているのかを把握することも重要です。
消費者がAIを通じて接する情報源を広く確認することで、自社ブランドを取り巻く情報環境を具体的に捉えられます。

AI別の回答文・引用元を詳しく調べたい方へ

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調査からの示唆

全体ではnoshが言及率57.4%、公式サイト引用率8.7%で首位でしたが、筋トレ・フィットネスではマッスルデリ、塩分・糖質ではウェルネスダイニングが両指標で首位となりました。
また、日常利用や定期便・都度購入では、言及率と引用率の首位が異なりました。

自社の商品・サービスが検討される場面に合わせて質問を細分化し、言及率と公式サイト引用率を合わせて確認することが、生成AIの回答における自社の状況を理解する第一歩です。
実際に引用された公式ページや外部サイトも調べることで、AIがどのような情報を示しているのか、どこに新たな接点を作れるのかを検討できます。

調査概要

項目 内容
調査期間 2026年10月24日~25日(2日間)
調査対象 Oisix、nosh、三ツ星ファーム、DELIPICKS、ライフミール、ワタミの宅食、ニチレイフーズダイレクト、ウェルネスダイニング、Dr.つるかめキッチン、マッスルデリ
対象AI ChatGPT、Gemini、Copilot、Google AI Mode、Google AI Overview
調査規模 80問×5AI×12回=4,800回答取得、有効4,742回答(除外58回答)
言及率 対象ブランド・サービス名がAI回答本文に言及された回答の割合
公式サイト引用率 対象ブランド・サービスに属する公式URLが回答の引用元として示された回答の割合

※本レポートの数値・順位は、調査対象の質問とブランド名・公式URLの判定ルールに基づきます。市場シェア、売上順位、企業全体の品質評価を示すものではありません。また、クリック数や実際のサイト流入、購入・申込みへの影響は今回の計測対象に含まれません。

GEO/LLMO対策サービス「genrank」について

今回の調査に使用した「genrank」は、複数の生成AIにおけるブランドの言及状況や公式サイトの引用状況を計測し、AIが参照しやすいコンテンツの生成・掲載から、改善・再計測までを支援するサービスです。

既存サイトの商品詳細ページやFAQなどをもとに、AIが理解しやすいHTMLコンテンツやJSON-LD(構造化データ)を生成し、既存サイトへの掲載・実装までをサポートします。大規模なサイト改修を前提とせず、重点領域での引用状況を確認しながら改善を進めることができます。

AIの回答でブランド名が挙がるだけでなく、顧客の質問に答える情報源として公式サイトが引用されるために。 自社の言及・引用状況を把握し、コンテンツの改善と再計測を進めたい企業向けに、genrankのサービス内容と支援範囲をまとめています。